生成AI(Chat GPT等)の教学面における取り扱いに関する指針について
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本学における生成AIの指針について、以下の通りお知らせいたします。
令和5年9月14日
在学生の皆さんへ
学長 樗 木 晶 子
生成 AI(Chat GPT等)の教学面における取り扱いに関する指針
標記について、7月13日付で文部科学省高等教育局より「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」が周知されたことを踏まえ、現時点の本学おける指針を以下に示します。
◯ 基本的な考え方
本学では、生成AIの授業等での利用について、一律に禁止することはしません。ただし、授業の特性によっても利活用の判断は異なることから、生成AIの授業等における利用は、担当教員等の指示のもとに行うこととします。
また、生成AI は便利なツールですが、すべての技術にはリスクが伴います。生成 AI の出力をそのまま利用することは、皆さんの思考を代替するものではありませんので、自らの学びと成長のためには、自身の知識や思考を活かすことが重要です。
【学修活動における留意事項】
◯ 著作権を侵害するリスク
生成AIの出力には、無意識に著作物の内容が含まれる可能性があります。そのため、生成 AI の出力をそのまま利用してレポートなどを作成する際には、意図せずとも剽窃になる可能性があることに十分に注意する必要があります。
(1)本学の成績評価は、小テスト、レポート、発表、試験など多様な方法を用いて行っていますが、レポート、論文等の作成に
おいて生成AIを利用したものをそのまま、あるいは少し手を加えただけで自分のオリジナルな成果物として提出することは
不適切、場合によっては不正となることがあります。
(2)生成AIを利用した成果物には、他人の著作物が含まれていることもあるため、知らないうちに著作権侵害をしてしまったと
いうことにならないよう、生成AIツールの名称、入力した指示文や応答、使用箇所、日付など、担当教員の指示に従って明
記してください。
◯ 生成物に虚偽情報が含まるリスク
生成AIツールの回答内容には、誤りがあったり、設定によりバイアスがかかっていたりすることもあります。インターネット検索と同様、回答を鵜呑みにせず、確認や裏付けを行う必要があります。生成 AI の出力の正確性や信頼性を確認し、利用する際には信頼できる文献やサービスを活用して交差検証を行うようにしてください。
◯ 入力した情報が外部に流出するリスク
生成AIツールに入力した情報は、AIが学習し、今後他のユーザーに用いられ、意図せず流出する可能性もあります。個人情報や機密情報など、公開すべきではない情報を生成 AI に入力しないように注意してください。
◯ 違反があった場合の処置
著作権の侵害や剽窃などが明らかになった場合、各種提出物の評価において不正行為とみなし、厳正な措置を取ります。
以上が本学における生成 AI の教学面に関する指針です。全学生がこの指針を十分理解し、遵守すること。今後、変更が必要となった場合、改めて通知します。
(参考)
文部科学省「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」(令和5年7月13日)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2023/mext_01260.html
文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」(令和5年7月4日)
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_02412.html